事  業  報  告

 

T 概 要

平成22年度は、瀬戸内海を舞台にした2つの大型イベント「船の祭典2010」、「瀬戸内国際芸術祭2010」が開催され、大いに賑わった1年となった。

当協会及び実行委員会が主催した「船の祭典2010」(5月22日(土)〜6月13日(日))に約16万人が、「瀬戸内国際芸術祭2010」(7月19日(海の日)〜10月31日(日))には約94万人が訪れ、香川、瀬戸内海の魅力を発信することができた。

また、平成22年4月28日に、滞在型観光を促進するための国の観光圏整備事業として、香川県全域が「香川せとうちアート観光圏」に認定された。

こうした状況の下、当協会では、本県の知名度向上と誘客促進のため、様々な事業に取り組んだ。

まず、さぬきうどんや骨付き鳥、旬の地魚という「食」や県内に多数点在する「アート」の素材を活用し、香川県の知名度の向上と観光客誘致に努めた。

また、香川せとうちアート観光圏整備事業では、香川滞在型観光推進協議会と協働し、観光コンテンツの充実や受入態勢の整備につながる様々な事業を実施し、滞在型観光の促進に取り組むとともに、県外の旅行エージェントに対して香川の主要なイベント情報などをいち早く提供し、商品造成を働きかけた。

フィルムコミッション事業では、映画・TV番組・CMなどに対して幅広く誘致・支援し、映像による本県のイメージアップを図った。

さらに、四国観光達人や協会会員向けの観光セミナーを開催し、観光客の受入態勢の充実に努めた。

加えて、海外のマスメディアを誘致し知名度向上に努めるとともに、現地説明会の開催などにより、台湾・韓国をはじめとする外国人観光客誘致に取り組んだ。また、中国・上海便就航に向けた態勢整備を進めた。

 

U  主な事業

 1 組織活動事業

 (1)会議の開催及び関係団体の開催する会議への出席

   @ 理事会

     ・期 日 平成22年5月19日

      内 容 通常総会提出議案の審議等

     ・期 日 平成22年12月3日

      内 容 平成22年度事業の進捗状況及び平成23年度事業計画(案)  

          について等

   A 総 会

     ・期 日 平成22年5月26日

      内 容 平成21年度事業報告・収支決算について

          平成22年度事業計画(案)・収支予算(案)について等

   B その他各種会議への出席

     (社)日本観光協会通常総会、四国4県観光協会連絡会議など各種会議に出席

 (2)地域行事等の後援等

    高松冬のまつりほか各種事業の後援等

 (3)各種関連団体事業へ協力

       四国ツーリズム創造機構ほか各種事業に協力

 

  2 観光情報収集、提供事業

 (1)観光パンフレットなどの作成・配布

香川の観光パンフレット「さぬきオリジナル観光地図」「香川MAP」を改訂・増刷し、あらゆる機会をとらえ、県外客に広く配布するなど、観光情報の積極的な提供を行った。

 (2)インターネットを活用した観光情報の提供

本県の観光情報を香川県観光情報サイト「マイ・トリップかがわ」に掲出し、観光情報の発信を行った。イベント情報については、当協会会員の観光施設等が独自のイベントについて適宜更新し、タイムリーに情報提供できることとした。加えて、香川を訪れた観光客が即時に香川の観光情報を見ることができるように携帯サイトも運用している。

また、平成22年10月からは、ふるさと雇用再生特別交付金による香川県観光情報発信事業として「マイ・トリップかがわ」の仕様を更新し、旬の情報をよりタイムリーに提供することで、さらに生きたサイトとして全国のユーザーにアクセスしてもらえるようリニューアルを進めている。

・ホームページアドレス  http://www.my-kagawa.jp

 (3)観光案内事業の実施

観光協会本部及び各支部(高松(栗林公園)、東京、大阪)において、観光情報の提供や観光相談に応じた。

 (4)観光情報の資料収集

観光情報の的確かつ円滑な発信のため、情報資料の収集に努めた。

 

  3 観光客誘致宣伝事業

(1)食とアートのテーマ観光推進事業の実施

 【食】

観光客に対して、香川の食として定着した「さぬきうどん」に関してきめ細かい情報を発信するため、内容・スタイルともにリニューアルしたパンフレット「さぬきうどん百店満点」を活用し、県外旅行エージェント等に送付し、食を通じた香川のPRを行うことで、県外からの誘客を図った。また香川の旬の地魚の情報や香川独特の骨付鳥の情報を発信し、香川の食に関する知名度を高めることで県外からの誘客に努めた。

 

 【アート】

県内に点在する瀬戸内アートの魅力をまとめたパンフレット「香川アートTravelガイドマップ」を活用し、関西の旅行エージェントを直接訪問し瀬戸内国際芸術祭の情報を中心とした情報発信を行い、旅行商品造成を促進し、本県への誘客に努めた。

また、アートの新しい切り口として、建築に関心を持つ建築関係者や学生などをターゲットに、香川県内に点在する現代建築にスポットを当てたパンフレット「香川の現代建築とアートマップ」(2万部)とウェブサイトを作成し、さらなる誘客につなげた。

 

(2)県外旅行エージェント対応事業の実施

主に名古屋、京阪神、中四国などの県外旅行エージェントに対して、瀬戸内国際芸術祭などの主要なイベントのほか、全国的な人気を維持しているさぬきうどんなどのグルメ情報、「きな子〜見習い警察犬の物語〜」などの映画ロケ地情報を中心に、香川の旬の観光情報を提供し旅行商品造成を働きかけた。

 

 (3)栗林公園活性化支援事業の実施

本県の主要観光地である栗林公園の活性化を支援するため、掬月亭・日暮亭において、昼食提供事業を実施した。

    利用人数 1,102人(前年比101.7%)

【料亭二蝶提供:3〜6月、9〜11月】

 また、栗林公園での金沢との伝統芸能の交流(4月25日)により、香川県・高松と石川県・金沢の文化伝統芸能の交流を深めた。

その他、利用者が低迷する夏期(8/7-15212229)や冬期(2/83/3)に掬月亭への誘客を図る取り組みを行った。

@「掬月亭・真夏のおもてなし〜納涼プレミアム」(8/7-15212229

抹茶料金の値下げ、冷抹茶・水菓子の提供、丸亀うちわのプレゼント

A「ほんのり春気分2011」(2/83/3

抹茶料金の値下げ、春の生菓子の提供

 

 (4)地域観光商品開発プロジェクト部会の実施

    地元の観光資源を活かした着地型商品の造成を目的に地域部会を実施した。

 

(5)外国人観光客誘致事業の実施

インバウンドの観光客が期待できる台湾からの誘客を図るため、県と連携して、台北市内の航空会社や旅行エージェントを訪問、また台湾第2の都市高雄や新興目覚ましい台中等のエージェント等に対し四国の他の3県観光協会等と連携して説明会を開催するなど、高松空港と他の空港等を活用したプログラムチャーター便の運航を要請した。その結果、19便(搭乗者数2,621人)と、昨年の10便(搭乗者数1,329人)から倍増した。

・台湾〜高松チャーター便運航実績(平成22年度)

   台北〜高松−南紀白浜(復興航空)  H22 7月〜8月、11

17便 2,432

   台北〜高松(復興航空)       H22・ 5月  1便   92

   台中〜高松(マンダリン航空)    H22・12月 1便  97

また、台湾で一番発行部数の多い新聞紙に香川県の取材記事を掲出し、本県の知名度の向上を図ったほか、台北市で、香川県が「さぬき大使館」として認定するうどん店「土三寒六」の協力により、香川県へ台湾の有名なテレビ局のレポーターを誘致し、高知県や徳島県とも協力しながら、ニュース番組内の1コーナーで紹介してもらう取り組みをした。特に、台湾の方が非常に好む桜の映像が台湾の家庭で最も視聴率のいい時間帯に流れた。

一昨年6月に締結した京畿道観光協会との相互交流協定を縁に、韓国で開催された京畿国際観光博に参加し、高松空港から利便性の高いゴルフ商品開発、韓国でも評判の高い「さぬきうどん」のPRに努めた。

その効果もあり、世界同時不況、急激な円高ウォン安に加え、ゴールデンウィークに日本を襲った新型インフルエンザの影響により、韓国からの観光客が激減した昨年と比較して、韓国人観光客は40%以上の伸びを示した。

・ソウル〜高松定期便の韓国人搭乗者数

      H19年度 4,474

      H20年度 2,724

      H21年度 2,064

      H22年度 2,897

     また、年度末の3月27日に就航が予定されていた春秋航空による中国人観光客の送客に応えるため、中国人観光客に向けたパンフレットやポスターの作製をはじめ、受入態勢の整備を強力に推進した。

 (6)外国人観光客誘致対策補助事業の実施

外国人観光客を本県へ誘致するとともに、県内宿泊・観光施設の利用促進を図るため、高松空港への国際チャーター便を片道以上利用し、県内の宿泊施設に1泊以上宿泊するツアーを実施した台湾の旅行エージェントとソウル・高松空港間の定期便を片道以上利用、県内の宿泊施設に1泊以上宿泊するツアーを実施し、かつ1ヵ月に20人以上送客した韓国の旅行エージェントに対し補助を行った。

また、韓国の旅行エージェントに対しては、団体旅行の比率を高めるため、団体に対するバス助成の制度を新たに創設した。

 (7)外国語版ホームページの充実

    7月開催の瀬戸内国際芸術祭開催に向け、外国からの観光客への情報提供に努めるため、多言語化したホームページを活用し、外国からの誘客に努めた。

 (8)観光庁地方連携事業(VJ事業)の推進

    国が進める、地方と連携して外国人観光客を増加させるための施策であるVJ事業を活用し、主に徳島県観光協会との連携で、韓国からブログ等の情報発信力のある人物の招へいやアートをテーマにした旅行商品造成のための視察を行い、情報発信と商品造成の強化を依頼した。

(9)その他の観光客誘致促進事業

瀬戸内国際芸術祭の開催を契機に、岡山・香川の一層の交流促進及び近県からの誘客促進につなげるため、岡山県観光連盟と共同で「アートでつなぐ岡山・香川観光レシートラリー」を実施した。

・応募件数:1,236件(前年比138%)

前期(4/18/31)604件 ・ 後期(9/112/31)632件

(10)香川せとうちアート観光圏整備事業

「香川滞在型観光推進協議会」を中心として、高松・小豆島・琴平など老舗観光地をはじめ、観光地相互間、観光産業と農水産業・商工業など地域の幅広い産業間、民間事業者と行政機関の連携により、観光圏整備事業の取組みを推進し、中長期的に安定的かつ継続的な観光圏づくりに取り組んだ。

 

・協会実施事業

@瀬戸大橋クルーズの運航

 瀬戸大橋・与島の活性化につなげるため、9月〜11月の土日祝日に「瀬戸大橋クルーズ」を運航。チラシ・ポスター、ホームページを作成するなどPRに努めた。

瀬戸大橋がライトアップされる毎土曜日には「ナイトクルーズ」も運航し、滞在型観光の推進に努めた。

【9/4〜11/28の土日祝日(計31日間)デイ3便、ナイト1便】

 ・乗客数 1,080人(1便あたり 11.7人) 

 

A「香川サイクリングマップ」の作成

    自転車での観光に適した、香川ならではのサイクリングマップ(Web版含む)を作成。駅・港発着の13のコースを紹介した。

    また、マップと共通デザインの「のぼり旗」を作成し、県内全域のレンタサイクルターミナルに設置して、自転車を活用した観光・サイクルツーリズムの推進に努めた。

【パンフレット40,000部・ウェブサイト・のぼり200本作成】

 

Bアフター芸術祭マップの作成

 約94万人を集客した瀬戸内国際芸術祭終了後のアート作品やモデルコースを紹介する「せとうちアート・トリップガイドマップ」(Web版含む)を作成し、引き続き国内外からの誘客を図った。

【日本語・英語併記パンフ 50,000部・ウェブサイト】

 

C外国からのお客様対応ガイドブックの作成

外国人観光客へのおもてなし向上に対応するため「ピクトグラム」、「基本

単語・フレーズ集」、「指差し会話集」などをまとめたガイドブックを県内の

ホテル・旅館・観光施設等に配付するとともに、さらに詳細版をWebページで公開した。これにより外国人観光客の受入態勢の向上に努めた。

【日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)、韓国語併記ガイドブック

 10,000部・ウェブサイト】

 

D香川観光ボランティアガイドブックの作成

 県内で活動する観光ボランティアガイド団体を観光資源として活用するため、各団体を紹介するガイドブックを作成し、県内の観光案内所・観光協会及び全国の旅行エージェントに送付するとともに、Webページでも情報発信を行った。観光ガイドの生の声を発信することで、個人・団体旅行者のニーズに広く対応できることとなり、観光客の受入態勢の向上を図った。

【ガイドブック 30,000部・ウェブサイト】

 

  4 受入態勢整備事業

(1)香川フィルムコミッション事業の実施

平成13年に開始した香川フィルムコミッション事業は、映像製作者に対する知名度も向上し、ロケ支援数は毎年着実に増加している。

映像を通じて香川県のイメージアップ、知名度の向上を図り、観光客を誘致するため、映画、テレビなどのロケーション撮影の誘致に努め、平成22年度は、66件の撮影等の支援を行った。

・支援実績

映画:

八日目の」(平成234月29日公開

TV(ドラマ・旅・情報番組など):40件

NHKドラマ「八日目の蝉」(NHK)

スペシャルドラマ「おふくろ先生の診療日記〜瀬戸内・小豆島編〜  (毎日放送)など

CMその他:25件

    映画「レオニー」の公開(11月20日)に合わせて「ロケ地とイサム・ノグチを巡る旅」のパンフレットを、映画「八日目の」の公開(4月29日)に合わせてロケ地MAP(映画八日目の×小豆島 〜ヒミツの女子旅〜)を作成するなど、積極的に県外からの誘客を図った。

    また、映画「最後の忠臣蔵」の公開(12月18日)に合わせて、琴電琴平駅構内でロケ風景写真展を実施した。

 

(2)フィルムコミッション普及啓発事業(緊急雇用創出基金事業)

映画「きな子〜見習い警察犬の物語〜」の公開(8月7日香川先行、8月14日全国公開)に合わせ、「ロケ地MAP」やロケ風景パネルなどを作成した。また、ことでん、百十四銀行など民間各社と共同で「きな子電車」を運行させるなど、積極的に県外からの誘客を図った。

また、2月19日(土)に、映画「八日目の」の石田雄治プロデューサーを講師に招き、映画講座「そうだったのか!映画をもっと楽しむ方法」を開催。映画製作の裏側を知ってもらい、映画をより楽しんでもらい、映画制作のしやすい土壌づくりを図った。

 

 (3)四国観光達人活用事業の実施

 平成18年度〜20年度に実施された四国観光検定により、延べ1,080名の四国観光達人が誕生しており、その活用に向けた事業として、平成22年度も四国4県観光協会が連携し「スキルアップ講座」や「達人交流会」を開催し、達人が活躍できる場を提供するなど、今後の活用に向けた取り組みを実施した。

また、四国観光検定公式ホームページを活用し、四国観光達人が自ら観光情報を発信するとともに、観光客の要望に応じて観光案内を行うなど、双方向で地域密着の有益な観光情報を集約発信するものとした。

 

(4)「船の祭典2010」の開催

 宇高航路開設100周年、咸臨丸渡米150周年という節目の年に、船や海の大切さや魅力を再認識してもらおうと、5月22日(土)から6月13日(日)まで「船の祭典2010」を開催した。

船や海に関する約50の多彩なイベントを実施。予想を上回る約16万人が来場し、大いに賑わいを見せた。

・第1会場(サンポート高松)

帆船「日本丸」や有人潜水調査船「しんかい6500」などの大型船が期間中相次いで高松港に寄港したほか、各種セミナーや宇高連絡船就航100周年記念イベント、小学生を対象にした「フェリーでエコ体験スクール」などを実施した。

・第2会場(中讃・西讃・塩飽諸島)

咸臨丸渡米150周年を記念して、塩飽諸島(本島、佐柳島、粟島)で公開討論会を開催したほか、旧こんぴら街道ウォークやまるがめボートでのボート体験を実施した。

・特別会場(金刀比羅宮・琴平地域)

金刀比羅宮で、特別展「百花若冲繚乱」や堀江謙一特別講演会、伊藤京子ピノキオコンサートなどを実施。海の科学館でも特別企画展「宇高連絡船の軌跡」を開催した。

・造船所等見学会

夏休みを中心に、造船所等の親子見学会を計5回開催した。

 

   栗林公園管理事業

栗林公園の維持管理のうち、入園料・駐車料の収納業務、清掃業務等(受託業務)を行うとともに、高松支部において抹茶などの販売を行った。